■ 幻の果実「じゃばら」

和歌山県北山村を原産とする柑橘類。邪気を払うことから「じゃばら」
 和歌山県北山村に自生する柑橘類の果実「じゃばら」。ゆずや温州みかん等の自然交配で生まれた香酸柑橘(酸味が強い柑橘)で、もともとは、村民の敷地に1本だけ存在していました。種がほとんどないので、接ぎ木で1本ずつ増やし、30年かけ現在では8000本栽培するまでになりました。邪気を払うことから「じゃばら」と名付けられたと言われており、地元では正月料理には欠かせないものでした。他の地方で栽培されていなかったため、「幻の果実」と呼ばれ珍重されてきました。最近は花粉症に効くことが解明され、注目されている果実です。